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こんにちは、桜店、店長の佐藤です。
先日ニュースでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、お墓に関する大変な事故が起きてしまいました。
事故に遭われた男の子が早く回復する事をお祈りいたします。
古くから続く家では、江戸時代からのお墓が数多くある墓地をお持ちであることは珍しくありません。
よくお墓参りをされ、墓地の管理ができるご家庭であれば問題ないのですが、全てがかなうわけにはいかないのもまた、現状です。
今回の事件で、誰に責任があるなどということは私が触れるべきことではありません。
それであっても、お墓の仕事に携わる者として、今後同様の事故を起こさないために色いろと考えさせられました。
みなさんに少しお伝えできればと思います。
古いお墓は、現在の御影石と比べて安山岩系で柔らかい石である事があります。
また、経年劣化もしていてボロボロと欠けてしまう石もあったりします。
昔は、加工に使う道具も違いますし、しっかりと固定されておらず基本的に向き合って拝むために作られています。
手をかけたり、ましてや登って遊ぶということは絶対にやめていただく様お願いいたします。
昔はおお墓を1人にひとつ、または夫婦でひとつ建てるのが主流で、今の様な先祖代々のお墓になったのは昭和になってからのことです。
火葬する様になったのも、数十年前からの事で、それ以前は土葬が普通でした。
土葬では、棺のまま埋葬するので、時間が経つとその部分が陥没して上にあるお石塔が傾く…ということが良く起こります。
以前は、事あるごとにお墓参りをし、ご先祖様に報告をするという文化が当たり前であったときは、お墓の異変にすぐに気づき、ご自分で補修したり石屋さんに修理や改修の依頼したりと、その都度手をかけるのが、当たり前のことでした。
現在では生活スタイルや文化の違いで、お墓のことを昔ほど考えることが少なくなってしまっている気がします。
今回の事件を受け、古いお石塔をお持ちの方は何か対策を…と考えられるのではないでしょうか。
また、私たちお墓づくりに携わる者も、古いお墓を残したリフォーム等のご提案について、今まで以上に安全面に配慮しないと肝に銘じております。
今後、墓石での事故起こらないことを切に願います。
この記事が、きっかけとなりお墓のお手入れをされ、また墓地での危険性を知りご家族で話し合っていただけたらと思います。
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