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研修旅行のご報告:1日目

  • 新屋店
  • 2020年2月7日

1月末に研修旅行がありましたので、簡単にご報告させていただきます。
この研修の主な目的は、国産高級石材の産地を知り、採石場を視察することです。

今回伺った産地は主に四国。
瀬戸内海周辺になります。
海路も発展しており輸送にも便利だったため、品質の良い石が広く使われ発展してきた地域です。

1日目の最初に伺ったのは、耕三寺博物館です。
こちらには大理石を約3000トンも使用した壮大な彫刻があります。
右の写真が杭谷一東(くえたにいっとう)という有名な彫刻家による作品です。
大理石の白と空の青さのコントラストは素晴らしいものでした。パワースポットとしても有名らしいです。

こちらは大島の「大島石」の採掘場。
大島石は愛媛県今治地方が産地になります。
国産高級ブランド石材の一つです。
大島のみで産出され、特級は希少価値も高く、高価です。
青磁を思わせるような気品のある色をしており、「石の貴婦人」とも呼ばれるこの石は、国産の花崗岩の中でも固く粘りのある石だといわれています。

艶持ちが良く、目が均一で美しい石です。
墓石以外にも、有名建築の素材として使用されています。
国会議事堂、赤坂離宮、天満の鳥居などにも使われています。

           右が大島石の採石場→

この採石場から、熟練の職人が石を切り出していきます。
大島石は、切り出した石から墓石として使用できる部分は極めて少ないのです。
石には「石目」というものがあります。
お肉で言えば「筋」ですね。
表面で見えているものは、その内部にまで続いています。
それを見極めるのも熟練の職人の目です。
最高の品質の大島石を提供するための手間暇は、想像を超えていました。
大島石はこういった職人の手で生まれていたんですね。